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発達障害 LD(学習症)
LD(学習症)という概念が歴史上に登場したのは,1960年代のことです。
日本においては,1992年,LD等に関する調査研究協力者会議の発足から約10年を経て,1999年,公的な教育定義が示されました。
それまで、微細脳損傷といった名称をはじめ、様々な名称で呼ばれていた対象のLDという名称への統一は,1963年のカークのシカゴ講演がきっかけであるといわれています。それは,「LDとは,基本的に全般的な知的発達に遅れはないが,聞く,話す,読む,書く,計算する又は推論する能力のうち,特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指す」というものです。
このLDは,教育と医学で定義の仕方が異なるために注意が必要です。学校現場と医療現場では定義が異なるのです。教育定義ではLD=Learning Disabilitiesを用い,「聞く,話す,読む,書く,算数(計算する又は推論する)」の5つの困難を主症状とします。一方,医学定義ではLD=Learning Disordersを用い,「読み,書き,算数」の3つの習得困難に限定し,「聞く,話す」の2つに関しては「コミュニケーション障害」と捉えています。
学習症の主な原因の一つに感覚統合が十分に機能しないということがあげられます。この感覚統合とは、感覚入力をうまく利用するために組織化、まとめる過程です。うまく利用するということは、自分の身体やその周りの環境を感じ取ることであったり、適応反応であったり、学習過程であったり、あるいはいくつかの神経機能の発達ということであると思われます。感覚統合を通して、人が周りの環境と効果的な相互関係がとれ、適切で満足な経験ができるように、神経系のシステムのいろいろな部分が一緒に協力して働くようになるのです。
言語の発達
言語習得に関しては、特に上述の感覚統合を必要とし、以下の過程を踏むとされています。
①書かれている文字の形を視覚的に認知、弁別する力が必要であり、その形と聴覚的に認知、弁別した音(読み方)とを結びつけ、その事を記憶し、必要に応じて想起する。
②文字のつながりの視覚・聴覚的認知をする。字の並びを追いかける。
③ひとまとまりと認識した単語への意味づけを行う。
④意味づけした単語のつながりを文として理解をする。
⑤文のつながりの理解と記憶が文章理解を行う。
上の①~⑤のそれぞれについて、個々に合ったモデルを構築することが、言語習得に関する有効な指導法となります。
計算することの発達
計算といえば、まずは、足し算をイメージしますね。足し算には5つの段階があります。
例えば、”2+3は5”と教えるのに、まず、”みかん2つとリンゴ3つを合わせるといくつ?”といった質問をし、実際に実物または絵画を数えるのが全数えと呼ばれる段階です。その次の段階は、数え足しと呼ばれる段階で、2から出発して、3、4,5と3回数えればよいのです。交換則利用の段階では、3+5の問題で、5+3することで、片手の5本指で計算することができます。合成・分解による操作段階では、7+8の問題で、5+2+5+3とすれば、5+5で10となりますので、2+3を計算して、15という解答を求めることができます。第5段階の記憶検索では、7+8は15だと記憶してしまう段階です。
計算が苦手な子どもは、第2段階でつまずいている場合が多いのです。すなわち数分解ができないでつまずいているのです。このような子どもの場合、デジタル時計やデジタル温度計等、数字が書かれている視覚的なものをヒントにすると、身につきやすいと考えられます。
推論することの発達
推論とは、”法則などを発見しながら次をイメージする力”といわれています。この力の発達は近年注目されており、認知発達の中心をなしているものです。
まず、類似概念の発達が重要です。これには、同じものをペアにするペアリング、同じものを集めるグルーピング、ある規則に従ってソートするソーティングがあります。例えば、リンゴとミカンの同異点、男の子と女の子という類似概念があり、概念に従って、”この子は女の子だ”といった推論がなされるのです。
自閉スペクトラムや学習障害がある子どもの中には、同異点を探すなどの推論が苦手な子どもがいます。
[学力不振の問題]
学力不振に対して、「学習障害等の発達障害が原因なのか、ただやる気がないだけなのか」といった質問がよくあります。学習障害は認知発達の偏りや教科間の差がみられるので、「やればできるのにやらないだけだ」とみなされてきた問題があります。
学力不振に対して、叱られることが中心となり、子供自身も「なぜできないのか」という点に悩み、自己評価がネガティブになるなど、二次的な問題も発生します。
だれでも、自分が好きなことにはやる気が出て集中できますが、苦手なことにはだれしも相当な努力が必要となります。やる気の問題ではなく、学習障害が要因の場合には、本人の認知メカニズムに合わせた支援があれば、困難も相当程度減少すると考えられます。やる気の問題なのか発達障害が原因なのかを区別することではなく、学力の問題をニーズとしてとらえることが重要となります。
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