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[空想の中の人物にもミラーニューロンは働くのか]
現時点ではあくまで推定ですが、空想している時でも、空想の中の人間に対してミラー・ニューロン・システムが働くのではないかと考えます。
この前提の下で、以下の議論を展開します。
発達障害教育の感覚教育では、感覚教具が、具体(直接体験(原体験))と抽象(意識)の間を何回も何回も繰り返すサイクルを形成し、子どもの能力をらせん状に高めていくとしています。ここで抽象(意識)が、空想の中の人物であったとします。空想の中の人物とは、教師や親あるいは自分自身かもしれません。先の前提の下で考えると、具体ー抽象のサイクルには、ミラーニューロンが関与していることになります。
具体ー抽象サイクルは、分析・統合のシステムであり、教具に含まれる微妙な差を比較する、操作方法の学習、記憶の練習、名称の練習がなされるものであり、その結果として、体験を秩序立てて見る目、考える力・法則的なものの見方・観察力、問題解決能力・創造力を養うためのシステムです。
先の前提が正しければ、感覚教具は、ミラーニューロンシステムを活用した、具体化された抽象のシステムであると位置づけられます。
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