東京:発達障害個別指導サイト
医学博士が運営する東京の発達障害個別指導サイト
医師のご家庭でも好評!!
発達が気になる子どもセンター
(発達障害教育・療育(治療教育)
学習・進路開拓)
発達障害やグレーゾーンの子どもを健常児以上に活躍させる
医学部、IT系進路才能開発
脳科学+世界最高峰教育法
発達障害には藤井棋聖やGoogle創業者も受けたモンテッソーリ教育
〒170-6045 東京都千代田区平河町1-3-6 BIZMARKS麹町2F
(株)EDUCATIONAL MEDICINE
090-1770-1937
営業時間 | 9:00~18:00(土日祝電話事務休業) |
---|
お気軽にお問合せください
発達障がいと学習指導要領
アメリカ精神医学会が作成した“精神障害の統計・診断マニュアル”であるDSMIII(1980)における「発達障害」概念の導入は、児童精神医学への「発達」の視点の導入を加速させました。児童期に生じる精神面の問題と見るのではなく、「発達」という可変メカニズムの中に質的な異常の存在を想定するという見方です。日本でも近年、子供に関わる福祉・教育・保健・医療などの様々な専門職で広く用いられる概念となりました。他の障害ではあまり意識しないことが発達障害では大きな問題になることがあります。発達障害では、障害とされる特徴や症状が環境によって変化する、すなわち障害特性が周囲の環境次第で優れた能力に変わることさえあります。つまり、障害特性は個人内に固定されているものではなく、環境との相互作用によって障害になったりならなかったりするということです。ADHDの特性が狩猟社会では環境に適できる能力であるという見方はよくなされます。アスペルガーの特性は、専門技術者、研究者として適応できると説明されます。ある社会では優れた能力であるが、他の社会では障害となること、以前は適応的な特徴であったことが、現在では不適応をもたらす問題であることもあります。しかしながら、親は子供の行動の問題に日常的に悩まされているにも関わらず、子供の障害には気づきにくい場合が多いことから問題を解決できないことも多々あります。
「発達」とは、子供が成長の過程でさまざまな能力を身につけていくことです。発達障害では多くの場合、乳幼児から成人期にわたってなんらかの社会適応の障害が持続します。発達障害を理解するためには、発達の速度と質という二つの軸で考えることが重要であり、質的異常のために適応が大きく損なわれる子供たちが少なからず存在することが明らかとなっています。現在のところ根治的な治療法は見つけられていません。教育的な手法によって具体的な社会生活スキルを獲得させることが最も有効とされています。具体的な問題解決を教えることが、自己の精神病理に対する自省を本人に求めるよりも、有効であるといえます。過重な負担感のない学習機会を保証し、内発的動機付けと自己肯定感を土台とした自助スキルや向社会的行動の獲得を目指すという立場です。可能な限り本人の自己肯定感の回復を促すようにカウンセリングを行うことも重要です。
現代社会は短期間で高度に文明化し、日常生活で要求される知的処理能力およびコミュニケーション能力の負荷は急速に増大しています。これに対して、人の知的水準が全体的にさして上昇しているわけではないことから、境界知能の子供たちにとって受難の時代であるともいえます。近年では、知的障害を伴わない発達障害を対象として支援の対策が急速に進められつつありますが、今、最も手薄になっているのが、軽度精神遅滞および境界知能の人たちに対する支援です。
近年、インクルージョン教育、すなわち、端的にいうならば、障害のある子どもなどの社会的に周辺化されやすい子供とそうでない子どもとの「共学」が盛んに強調されています。しかしながら、本来あるべきインクルージョン教育は、すべての人たちが適切な教育を同じ場で受ける権利です。画一的なカリキュラムを一斉授業の形式で受けることと同義ではないと考えます。インクルージョン教育を真の意味で推進するには、すべての生徒が特有な教育ニーズを個別に有することを認め、各子供にオーダーメイドなカリキュラムを検討した上で、それを同じ場で提供するという、極めて高度な配慮が必要なのです。このことは、現状、非常に困難と考えられます。なぜなら、通常の学級においてさえ子供の個性を尊重した教育がなされていないためです。海外ではどうでしょうか。時間割のない小学校も存在しています。自分で考えられる子供はこういった環境で育つといえます。
授業についていくのが難しいと思われる生徒には補習や家庭学習の強化によって何とか学級指導の計画から脱落しないように頑張らそうとしています。学習指導要領の内容とペースが絶対視されているからです。親心をいいことに、画一的な一斉指導に参加させることを努力目標とすることで、インクルージョン教育を実現する、という誤用も生じている感もあります。
境界知能周辺の人たちは、物心ついた頃から思春期にわたり、慢性的に自己評価を低い形で抑制されながら明確な将来への希望も持てずに進む可能性が高まっています。現代社会の閉塞感がこれに益々拍車をかけています。これらの人たちが二次的な情緒や行動の問題および精神障害を生じるリスクも、かつてないほど高まっています。親からみたとき、わが国に根強く残っていると思われることは、特別支援教育や障害者福祉のサービスをわが子に受けさせることは恥という考え方です。行政からみると、これらの人たちすべてに特別支援教育と障害者福祉のサービスを提供するだけの予算はとてもでないがないため、親の恥の気持ちに乗じてサービス体制整備が軽くなっているようにも思えます。
トップページへ
信頼できる機関として、自衛隊内部機関誌でご家族に紹介