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発達障害の療育で使用する、感覚教具はその設計思想が重要です。
モンテッソーリ教育の感覚教具には基本的操作方法がありますが、これについてまず、感覚教具を創る側が意図した設計思想から議論します。
教具を創るには、まず、概念設計が必要となります。すなわち、ある教具をどのような意図で創るか、ということに関する設計です。創ろうとしている教具が、どの敏感期をターゲットとしたものであり、またどの感覚に対応するものなのか。五つの感覚のうちのどれとどれが複合的に機能することが想定されるのか。入力刺激は何で出力動作は何なのか。動作順序の組み合わせは一つなのか、幾つもの組み合わせがあるのか。そこには、必ず科学的なバックグラウンドに裏づけられた意図、すなわち教具そのものの設計思想に関する概念設計がなされます。
次に、概念設計に基づく詳細設計がなされます。詳細設計は、例えばある部品要素の素材を何にするのか、その寸法は、またその素材の表面加工をどのようにするのか、といった設計になります。教具の基本操作方法は、これらの設計過程を経て創られることになります。
ここで重要となるのが、ものを考えさせる枠組みから出てくる結果が、事前に全て意図した範囲に限定されるのか、偶発的な範囲までを含んだものなのか、ということです。偶発的な範囲は0-3歳では排除すべきと考えます。偶発的な範囲というのは、創造につながるものであり、創造に繋げることを意図するかどうかによるものです。
事前に全て意図した範囲に限定したとして、そこに正解を一つだけ盛り込むのか、幾つもの正解を盛り込むのかといったことも重要となります。その背景には、正解が導きだされる論理的背景があるわけです。円形、三角形等の形の整合に関わる教具であれば、そこには幾何学的背景があります。正解が2つのものを作ることもできます。例えば、六つの頂点を持つ形状の中に、六つの頂点を持つ形状を当てはめることができますし、ここに三つの頂点を持つ形状を頂点についてのみフィッティングすることもできます。ここで、子どもが、六つの頂点を持つ形状が当てはめられることを考え、また、3つの頂点を持つ形状も当てはまることも考えさせることができます(この事例は、論理的な説明のためのものであり、必ずしもモンテッソーリの実在教具に対応するものではありません)。
知性の芽生えの時期に、ものを比較することから始めて、法則的なものの見方、考え方や観察力を獲得するのを援助するために、感覚教具には基本的操作方法があり、基本的操作方法は、既に説明したように、科学的な意図に基づいた設計によって実現されているのです。感覚教具は、具体化された抽象のシステムであり、具体と抽象の間のサイクルを何回も繰り返しつつ子供の能力を高めていく、具体を統合することによる抽象概念の形成、抽象概念から逆に具体を把握するという、分析による合成、合成による分析という過程を支援するのが感覚教具なのです。そのことによって子供に、観察力や誤りを発見する力等すなわち『ものを考える方法の獲得』を身につけられるようにするということを考えると、既に説明した教具設計の過程には、物理モデルと脳内に構築される抽象モデルの双方が取り入れられなければならないといえます。
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